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この診療科目に関連する症状

トイレが近くなる / 体重が減る / 口の中が渇く / 喉が渇く / 生活習慣 / 疲れ / 疲れやすい / 疲れやすくなる / 疲労 / 疲労感 / 糖尿 / 糖尿病 / 頻尿

糖尿病患者数が増加の一途をたどる一方で、「合併症を発症すると、生命の危機にもつながる病気」であるという認識はまだまだ低いように思います。

日々の食事や生活リズムなど、誰もが糖尿病となる可能性を持っています。正しく知り、日頃から糖尿病予防を心がけることが重要です。

糖尿病イメージ

診察内容

医学的見解・根拠に基づいて皆さまの生活習慣指導を行います。

「生活習慣の改善」という言葉は簡単に感じますが、これまで日常的に行ってきた習慣・行動の見直しを行い、新しいリズムを形成することを意味しますので、実は意外と大変です。

また、継続することで良い影響が出るため、たまに気を付ける、中途半端に心がけるでは、意味がありません。

「生活習慣を改善する必要性」をしっかり理解し、根気よく継続できるよう、当院としても皆さまをサポートいたします。

もちろん、診療・検査の結果、重篤な病状である場合は、医療機関と連携を図り治療を行います。

当院の指導例

栄養指導

生活習慣病の栄養指導です。
それぞれの患者さまの生活習慣・食習慣を把握した上での指導を行っています。
管理栄養士による診療となります。わからないこともお気軽にご相談ください。

栄養指導
療養指導
療養指導とは、糖尿病に関する基礎知識の指導から、治療についてのご説明の他、インスリン注射や自己血糖測定の指導も行います。
生活する上での疑問や不明な点、不安になることなどは、しっかり相談し、理解して療養生活を送りましょう。
フットケア
糖尿病の患者さまにとって、フットケアはとても重要です。
なぜなら、足にできた少しのけがが悪化して、壊疽(えそ)という状態になってしまうからです。小さい足のケガでもほうっておかずにしっかり治療しましょう。いつも清潔にしておくことも大切です。
フットケア外来がお手伝いさせていただきます。

主な対象疾患の別名

糖尿病

糖尿病と聞いて、「甘いものを食べ過ぎると糖尿病になる」「糖尿病になったら普通の食生活が送れない」というような、食事制限が加わることで生活しづらくなるイメージをお持ちの方は多いと思います。

実際のところは、控える、制限が加わるだけでなく、「一度発症してしまうと完治しない病気」でもあり、糖尿病と診断された患者さまは、医師と相談しながらさまざまな療法を継続し、病気とうまく付き合っていくことになります。

糖尿病をきちんと理解をした上で、糖尿病にならないようにするには、うまくつきあっていくためには、などの必要な知識を知っておくことが大切です。

糖尿病とは

私たちが生きていくために必要なエネルギー源に血液中のブドウ糖があります。糖尿病とは、このブドウ糖(血糖)が必要以上に多くなり、血糖値があがる病気をいいます。

通常、食事を取ると一時的に血液中のブドウ糖が増えますが、健康な人の場合は膵臓(すいぞう)から出るホルモン、「インスリン」によってブドウ糖が体内に取り込まれ、エネルギーに代わります。

しかし糖尿病患者さんの場合は、この「インスリン」が正常に働かず、うまく体内に取り込めなくなってしまいます。

体内に取り込めなくなると、血糖値が高くなり(高血糖)、その状態が長く続くとさまざまな糖尿病合併症を引き起こします。

糖尿病の種類

糖尿病には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があり、日本の糖尿病患者さんのほとんどが「2型糖尿病」にあたります。
この「2型糖尿病」は、生活習慣(食べ過ぎ・運動不足・ストレスなど)にいくつかの遺伝因子が加わって「インスリン」の働きを悪くし、発症を促します。

1型糖尿病
  • 体内でインスリンを作り出せなくなるため、体の外からのインスリン補給(インスリン注射)が必要
  • 子どもの糖尿病の多くは1型糖尿病(※)
  • 突然発症する傾向がある

最近では子どもの発症だけでなく、あらゆる年齢層でも起こる可能性があるとされています

2型糖尿病

インスリンの量が少ない場合と、働きが悪い場合、さらにそのどちらもが混合された、働きが悪くてインスリン量が少ない場合があります。

  • 日本人の糖尿病(成人)の約95%が2型糖尿病
  • 自覚症状はなく、健康診断などで発覚するケースが多い
  • 近年はライフスタイルの欧米化によって若い人や子どもでも発症することが増えている
  • 発症に関係する危険因子として、年齢・肥満・飲酒・喫煙・運動不足・遺伝・高血圧・ストレスなど

高血圧や高血圧に近い血圧値を示す人は、血圧が正常な人に比べて糖尿病を合併する割合が高いことが報告されています。

また、脂質異常症(高脂血症)に糖尿病を合併すると、脳卒中、狭心症や心筋梗塞などが起こるリスクが高まります。

妊娠糖尿病
元々糖尿病を持っている場合の「糖尿病合併妊娠」と、妊娠中に発症・発見される「糖尿病」があります。
さらに、妊娠中に発見された糖尿病の中には、軽い糖代謝異常を示す「妊娠糖尿病」と、妊娠中に「糖尿病」と診断される場合の二つがあります。
糖尿病は母体にいろいろな影響がでることが知られています。糖尿病の合併症が悪化したり、流産・早産、巨大児の出産となったりなどが考えられます。
妊娠前から血糖値コントロールを行っていれば起きにくくなりますが、しっかりと医師と相談を重ねることが大切です。

脂質異常症

「コレステロール」という言葉、テレビや雑誌などでもよく目にするので聞いたことがある人も多いと思います。脂質異常症は、このコレステロールが関係しています。気付いたときには重い疾患を伴っている、ということも少なくない脂質異常症。日頃からバランスのいい食事を摂ったり、健康的な生活サイクルを送ることが予防に繋がります。

脂質異常症とは?

一般的に「血液がドロドロの状態」と言われる、血液中のコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)の脂質が基準値よりも高い状態をいいます。

基準値よりも高い脂質は動脈硬化を起こしやすく、心筋梗塞や脳卒中などに繋がります。

高血圧の人が脂質異常症を伴った場合は、血管壁が傷つく恐れが高まり、動脈硬化の進行リスクを高めたり、糖尿病の人も、インスリンが不足することで血中に中性脂肪が増えて脂質異常症になりやすく、同じく、動脈硬化を進行させるリスクが高くなったりします。

脂質異常症はほとんど自覚症状がないため、突然心筋梗塞などの発作に襲われたことで気づくという特徴があります。

未然に発作を防ぐためには、食事・運動など、毎日の生活に注意することや、健康診断など定期的に受け、「脂質異常症の疑い」と判断されたときは早めに医師の指導を受けてください。

心筋梗塞の発作

コレステロールについて

悪玉コレステロール(LDL)と善玉コレステロール(HDL)、実は全く同じコレステロールということをご存じでしょうか。

コレステロールは血液に溶け込めない物質ですので、リポタンパク質というカプセルに包まれて血液中を移動してきます。この移動のときに、体の隅々まで運ぶ働きをするものを「悪玉コレステロール」、体から余分なコレステロールを回収してくれる動きをするものを「善玉コレステロール」と呼びます。

「善玉」より「悪玉」が増えてしまうと、回収してくれる動きが落ち、より一層、コレステロールがたまっていくことになります。さらに、小型化(超悪玉)した悪玉コレステロールは血管壁に入り込みやすく、血管壁の中で酸化されて動脈硬化を進行させる一因になることが最近の研究で判明しています。

脂質異常症の診断基準(空腹時採血による数値)

脂質異常症は、血液中の脂質の種類と数値によって3タイプに分類されています。

増減する脂質の種類による分類
種類 原因 数値
高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール値 140㎎/dl以上
境界域高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール値 120~139㎎/dl以上
低HDLコレステロール血症 HDLコレステロール値 40㎎/dl未満
高トリグリセライド(中性脂肪)血症 トリグリセライド値 150㎎/dl以上
高non-HDLコレステロール血症 Non-HDLコレステロール 170mg/dL以上
境界域高non-HDLコレステロール血症 Non-HDLコレステロール 150~169mg/dL
高LDLコレステロール血症

悪玉コレステロール(LDL)が多い状態です。脂質異常症の患者さんにはこのタイプが多くいることから、LDLコレステロール値を知ることは脂質異常症かどうかを知るための重要な数値となります。健康診断などの結果で、LDLやHDLの項目がない場合でも、総コレステロールが高い値を示していたら、LDLコレステロール値についての検査も受けてください。

低HDLコレステロール血症

善玉コレステロール(HDL)が少なすぎる状態です。血液中の余分なコレステロールがうまく回収されなくなるため、コレステロールがたまりやすくなります。これにより、動脈硬化のリスクが高まります。悪玉コレステロールの数値だけでなく、善玉コレステロールも同じく、チェックすることが重要です。

高トリグリセライド(中性脂肪)血症

中性脂肪が多すぎる状態のことです。中性脂肪はアルコールによっても増えやすいため、中高年男性には多くみられます。また、中性脂肪が多くなると悪玉コレステロールも増えることが最近の研究から判明しており、実際の脂質異常症にも、LDLコレステロールと中性脂肪の両方が多い混合型の人の割合も増えています。

影響が大きい食生活

脂質異常症の原因、特に高LDLコレステロール血症や高トリグリセライド血症の場合は、主に食生活が直接的の原因になりやすいといわれています。日頃の食事をバランスよく摂ることが大切です。

高LDLコレステロール血症

肉類・乳製品などの動物性脂肪が多い食品や、鶏卵・魚卵・レバーなどのコレステロールを多く含んでいる食品を好んで食べていませんか?食べ過ぎなどによってカロリーを摂取し過ぎることも原因のひとつですので、バランスよく摂取しましょう。

高トリグリセライド(中性脂肪)血症

飲み過ぎや食べ過ぎ、甘いものや脂肪分の多い肉類など、カロリーの高い食品を摂りすぎていませんか?特にアルコールの飲み過ぎは中性脂肪を増やしますので、注意しましょう。まずは、慢性的なカロリー過多の食生活の見直しが必要です。

低HDLコレステロール血症

運動不足、食生活による肥満、日常の喫煙習慣などは、善玉コレステロール(HDL)減少の原因です。バランスの良い食事だけでなく、健康的な生活習慣をするように心がけてください。

バランスの良い食事を

遺伝と脂質異常症

生活習慣や食事などとは関係なく、遺伝子異常により悪玉コレステロール(LDL)が高くなる「家族性高コレステロール血症」も脂質異常症のひとつで、特徴としては、通常よりも15~20年程早く発症します。

こちらも自分が家族性高コレステロール血症だと気づいていないことが多く、発見が遅れると取り返しのつかない疾患を引き起こします。

年齢が若くてもコレステロール値が高い場合は家族性高コレステロール血症の可能性もありますので、下記の基準を参考にし、早めの受診をお勧めします。

家族性高コレステロール血症の診断基準
  • 未治療の状態でのLDLコレステロール値が180mg/dL以上
  • 2親等以内の家族で、家族性高コレステロール血症の人や、若年(男性は55歳未満、女性は65歳未満)で狭心症・心筋梗塞を発症した人がいる
  • 黄色腫(コレステロールのかたまり)が体にできている

インスリン依存型糖尿病

インスリン依存型糖尿病とは

糖尿病患者さまのうち、注射でインスリンを補充しないと、血液中のブドウ糖濃度である血糖値のコントロールができなくなった状態です。膵臓(すいぞう)の働きが低下して、インスリンの分泌がほとんど、もしくは全くなくなってしまったときに、インスリン依存状態になります。1型糖尿病の患者さんや、進行した2型糖尿病の患者さんはインスリン依存状態です。

インスリン注射による血糖コントロール

インスリン注射による血糖コントロールとは

健康な人は、血液中に少量のインスリンが常に分泌(基礎分泌)されています。また食後には、血糖値が上昇すると大量のインスリンが分泌(追加分泌)され、血液中のブドウ糖の量を一定に保つよう、血糖値の調整が行われています。

1型糖尿病は、このインスリンが非常に不足している、あるいは全くないため、この調整を自然に行うことができません。そこで1型糖尿病では、インスリン製剤を自己注射することで体の外から補い、健康な人と同じ血糖値の変動パターンに近づけることで血糖コントロールを図ります。これがインスリン療法です。
2型糖尿病でも、1型糖尿病が疑われたり血糖コントロールが経口血糖降下薬だけでは改善が見られない場合、妊婦の方などには用いられます。
以前は、インスリン療法というと血糖コントロールがうまくいかない場合の最後の手段とされていました。しかしインスリン製剤やその治療方法の進歩に伴って、インスリン療法を取り巻く環境は今なお進化し続けています。さらに近年、合併症の予防を目的に「早期から良好な血糖コントロールを実現する」という治療の概念に基づいた積極的なインスリン導入が推奨されるようになり、1型糖尿病だけでなく2型糖尿病にも広く受け入れられ活用されています。
現在は、さまざまな製剤の種類や方法がありますので、ご自身の状態やライフスタイルにあわせた方法をみつけていきましょう。

インスリン療法

ご予約・お問い合わせ

ほつかクリニックは総合内科、糖尿病内科、皮膚科、アレルギー科、内分泌内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、訪問診療など、地域の皆さまのかかりつけの医院として、幅広い診療を行っています。
体調に不安があるときはご相談ください。

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